A murmur of Kai

今年のモットー「挨拶はした者勝ち! 相手の為ではなく、自分の為!」

 

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彼氏の男の沽券が傷ついた話し。 


山本武突撃インタビュー




続きです。

タイトルがなー
ちゃんとアップするときはもう少しまともなの考えます^^;;;
―― かたんっ

 音がして振り返ると、いつかの日のように、雲の守護者が窓の桟に足をかけて学ランの裾をはためかせていた。

 あー、今日は風が強いんだなあ…………なんて、言ってる場合じゃないよ!!

「ヒバリさん!何やってんですか!?」
「何って、また、君に会いに来たに決まってるじゃない」
「だからって何でいつも窓から入ってくるんですか!」
「ちゃんとチャイム鳴らして、お邪魔します……ってのが良かった?」

 尋ねられて、うっと詰まる。
 ただいま午後11時過ぎ。前回より日付が変わってないだけマシだが、確かに正規ルートで訪問されてありがたい時間でもなかった。

 ツナが言葉を詰まらせている間に、招かれざる客はまんまと室内侵入をはたし、勧めもしてないのに、ツナのベッドに腰を下ろしていた。

 溜息ひとつ。

 ツナは勉強机の椅子から立ち上がると、恋人の隣に移動した。それに雲雀が満足そうに笑う。
 間近に見る恋人の笑みに、ツナは胸がきゅっ、とうずいた。

 迷惑だなんだと言っても、詰まるところツナだって雲雀に会いたかったのだ。




「ヒバリさん……」

 ツナは、小さく名を呼ぶと、ぽすんと雲雀に抱きついた。背中に両手を回して、ぎゅっと子供のようにしがみつく。彼の肩口に顔を埋めると、背中を雲雀がなだめるようにさすってくれた。

「どうしたの?」
「だって、会いたかったんです」
「さっきは、ずいぶん迷惑そうな顔してた」
「迷惑ですよ! 迷惑に決まってるじゃないですか、こんな時間に! でも、迷惑なのと会いたいのは別ですっ!」

 更にぎゅーぎゅーしがみつく。
 背に回った雲雀の手が、今度はぽんぽん叩いてきた。まったく、子供扱いだ。

「そういえば、今日は赤ん坊いないんだね」
「今日は、コロネロが久しぶりに日本に来たとかで、二人で飲みに行きました」

 雲雀の手が止まったので、顔を上げた。目と目が合う。雲雀はちょっと複雑な顔をしていた。

「飲みに?」
「ええ……そう言って出かけたけど」
「ふうん。赤ん坊二人で何を飲むの?」

 そういえば……なんだかあの二人に「飲みに行ってくるぜ」と言われたら、なんの疑問もなく、「行ってらっしゃい。あまり飲みすぎないようにね」と、自然に送り出してしまうけれど――
 けど……そうだ。赤ん坊二人で、一体何を飲みに……というか、そもそも入れてくれるお店があるんだろうか?

 ツナは曖昧に笑って、首をかしげて見せた。
 あの摩訶不思議なる赤ん坊達は、存在の全てがツナの理解の外だ。
 雲雀にしてもそれは同じなようで、それ以上追及してこなかった。

「まあ、いいや。赤ん坊がいないなら都合がいい」

 そんなことを言って、まだしがみついたままだったツナの身体をやんわりと外した。
 やだ!――― まだくっついていたい。
 いやいやをして抵抗すると、耳元に囁かれた。

「だって、くっついたままじゃキスできないでしょ?」

 ぼんっ! ツナの顔はすぐ爆発する。
 真っ赤になって、それでもおとなしく雲雀の背から手を外した。

「いい子だね」

 ああ、また子供扱いだ。
 でも、本当は雲雀に子供扱いされるのは嫌いじゃない。甘やかされてるようで、なんとなく安心する。
 ツナは、目を閉じて、あごをちょっと付きだして、行儀良く彼の口づけを待った。

 雲雀の唇がツナのそれに触れる。いつものように押しつけられて、何度もついばまれて。 繰り返されると、ぼうっと弛緩して唇がうっすら開いてしまう。それを慌てて閉じる。だって、キスされて唇開いちゃうなんて、なんだかだらしないはしたない。
 それでも、うっかりぼうっとしてると、ふいに生暖かい濡れたモノが唇の間にほんの少し差し込まれた

―――!!

 ビックリして、ホントにビックリして、ツナは思わず雲雀の胸を突き飛ばした。
 
「あ……ご、ごめんなさいっ」
「いいよ。ビックリした?」

 雲雀が気を悪くしたんじゃないかと、不安になったが、雲雀の方こそめずらしく眉をほんの少し下げてツナを気遣うような顔をしていた。
 それにちょっぴり安心する。

「うん……ちょっとビックリした」
「そう……ビックリしただけ?……その、いやじゃなかった?」

 コクコクと頭を振った。

「いや……じゃない、です」

 そう、ほんとにビックリしただけ。だって、雲雀とはもう何度もキスをしてるけど、今まで触れるだけのキスしかしたことがなかったから。雲雀は執拗にツナの唇を求めてくるけれど、一度だってその先を暴こうとはしなかったから。

 ツナはそれを素直に口にした。

「ヒバリさん、今まで、えと……あまり深いキスしてくれなかったから。ちょっとビックリしちゃったんです。オレ、いつもと同じだと思って、心構え出来てなかったから。あの、だから、全然いやじゃないです。むしろ、その……」

 ああ、もう!何言っちゃってるの、オレ!
 これじゃ、欲求不満だったみたいじゃない!
 雲雀さんに、インランとか思われちゃったらどうしよう!!

 いささかパニック気味で雲雀の顔を見ると、彼は少しびっくりしたように目を見開き、それから、難しげな顔をして眉間にしわを寄せた。

――え!?

 もしかしてあきれられた?
 本当に、インランに思われた――?

「あ……あの、ヒバリさん?」
「君、知ってたの? もしかして、したことあったの?」
「え? な……何をですか?」

 えーっと、質問の意味がわからない。何を知ってたって? 何をしたって?

「キスにいろんな種類があること」
「種類!?、バードキスとか、フレンチキスとかですか?」
「何、それ?」
「え?何って……」

 雲雀は相変わらず、苦虫をかみつぶしたような顔をしている。
 ツナはますます訳がわからない。訳はわからないが、どうやら恋人の機嫌を損ねちゃったようだ。

「ヒバリさん、何か怒ってますか? あの……もしかして、もしかして、オレのこともう嫌になっちゃった?」

 そんなの嫌だ。
 ああ……変なこと言わなければ良かった。 いつもと違うキスされて、本当は嬉しかったのに、素直に受けてれば良かった。びっくりする必要なんてなかったのに。
 ツナは、ちょっと泣きそうになって、ヒバリのシャツをぎゅっと握りしめた。
 その手を、雲雀にやんわりと外されてしまう。一瞬身体が震え、ひやりとしたが、雲雀は外した手をそのまま両手で包み込んでくれた。
 良かった、嫌われたわけじゃなかったみたい?
 でも、手は握られてても、雲雀の顔は相変わらず憮然として不機嫌そうだ。

「綱吉」
「は……はい!」
「そんなこと誰に教わったの?」
「え?誰にって、何を、誰にですか!?」
「僕が聞いてるんだよ。キスに種類があるとか、そのナントカキスとか!」

 迫るように聞いてくる。
 こ……怖いっ
 思わず身体は逃げようとするが、雲雀の妙にすわった目に射すくめられて金縛りにあったようだ。

「答えて!、答えないと咬み殺すよ」
「ひー! 答えます!答えます! ディーノさんですっ!」

 瞬時に立ち上る殺気。
 雲雀がトンファーを構えて立ち上がった。

「ひえ! ど、どうしたんですか!?」
「あいつっ……咬み殺してくる!」

 ツナは、慌てて雲雀の腰に飛びついてしがみついた。

「ちょ……ちょっと待ってください!」
「待てない。離して。今すぐあの金髪を咬み殺さないと気が済まない」
「駄目ですよ! 今ディーノさん、日本にいません!!」
「イタリアに行く。金髪の拠点はどこ?」
「いやいやいや、そんなのオレも知りませんからっ! そ、それに、今オレと一緒にいるんじゃないですか!オレ、まだヒバリさんと一緒にいたいですっ!!」

 ツナの叫びに、やっと雲雀はトンファーをしまい、再び腰を下ろしてくれた。
 ツナの安堵のため息と、雲雀の忌々しげな舌打ちが重なった。

「ねえ、なんであんなやつに教わるの?」
「え? いや、オレが頼んで教わったわけじゃないですよ。 イタリアンマフィアのボスになるからには、女性の扱い方にも、長けてなくいけなくちゃなっ!とかなんとか訳のわかんないこと言って、勝手に、いろいろ本だの写真だのビデオだのもってきて見せられちゃうんです。オレ、マフィアになんかならないって言ってるのに」
「実践は?」
「は?」
「だから、本とか写真で教わっただけ? あいつから実践で教わったりしてないだろうね?」
「あ……当たり前じゃないですか! なんでそんなこと思うんですか!?」
「あんなイタリア男信用できない」
「ディーノさんもオレも男なのに、そんなことあるわけないですよ」
「僕と君も男同士だ」
「そ……それはそうだけど……」

 ツナには、雲雀以外の男なんて考えられない。
 いや、男に限らず、もう雲雀以外の誰も……雲雀は変なことを考えているようだけど、いくら慕っていても、かっこいいと憧れていても、ディーノに雲雀にされるように抱きしめられたり、キスされたり、考えるのも嫌だ。
 
「ねえ、綱吉」
 
 耳元にうっとりと囁かれて、抱きしめられた。
 小さく震えながらも身を任せると、ぽすんとベッドに半身を倒された。そのまま雲雀が覆い被さってくる。雲雀の重みが心地よい。

「ねえ、綱吉」
「なんですか?ヒバリさん」
「もう、誰にも教わっちゃ駄目だよ」
「何をですか?」
「だから、キスとか、その先とか……」
「その先……って?」

 ツナの言葉を遮るように、口づけが落ちてくる。今度はすぐさまするりと舌が入ってきた。ツナのそれよりも肉厚で逞しい舌が、ツナの口腔内を心地良く刺激していく。
 ツナもおずおずとぎこちなく舌を動かしてみる。テクニックも何もない、ただ互いへの恋情と幼い衝動に翻弄されるように、夢中に口づけを交わし合った。

 どうしても息が続かなくなったツナが、我慢ならずに先に唇を離した。

「ぷはぁ~」

 情熱的だった口づけの後にしては、いささか色気にかける声が出てしまった。
 しばらくぜいぜいと息をする。
 そんなツナの頬に、雲雀が小さく口づけてくれた。

「まだまだお子様だね」
「お子様で悪かったですね。だって、こんなことするのヒバリさんとが初めてなんだし」
「そうなの? それは良かった」
「これからもヒバリさんとしかしたくないです」
「うん……これからは、全部僕が教えてあげる」
「ヒバリさんが?」
「そう。だから、もう変な本も、写真も見ないでね。友達と下ネタなんかで盛り上がっちゃだめだよ」

 やけに真剣な顔で、そんなこと言うもんだから、ツナもつい神妙な顔で頷いてしまった。

 でも、またディーノさんは、遊びに来たら「いろいろ教えてやる」とか言ってくるんだろうな~ どうしよう……

「そうそう。金髪には、僕の方から言っておくから」
「え? ヒバリさんから?」
「そう、安心して。念のため、もう一度咬み殺しておくからね」


 ん? もう一度………?

 
 なんだかすごくひっかかるような言葉を聞いたような気がする。
 気がするが、追及する前に雲雀は、

「そろそろ赤ん坊が帰ってくるころかな。僕はもう失礼するよ」

 それまでの甘さをあっさり脱ぎ捨てて、もう窓に足をかけていた。

「ヒバリさんっ」
「お休み、綱吉。また明日ね」
「あ、はい。お休みなさいっ」

 ツナの言葉が終わらぬ間に、雲の守護者はひらりと身を躍らせていた。
 ツナは、窓にかけより恋人が去った後を目で追う。
 しかし、やっぱりその姿は、どこにも探し出せなかった。

「ヒバリさん……」

 ツナは、切なげに恋人の名を呼んで、先ほどまで彼が触れていた唇に、人差し指を滑らせた。

―――僕が全部教えてあげる。

 彼の言葉を反芻する。身内がふいに熱くなって、頬がぼっと色づいた。。

 きっと、経験豊かでオレの知らないことを色々知ってるんだろうな、と思う。
 まだ中学生なのに、もしかしたら、うんと年上の恋人がいたこともあるのかもしれない。それを思うと、胸がじりっと焦げるような気がする。
 でも、あんなに綺麗でカッコ良くて強いんだもん。今まで恋人の1人や2人いないほうがおかしいに決まってる。

 そんな彼が―――

―――僕が全部教えてあげる。

 ああ!ダメだ恥ずかしすぎるっ!
 ツナは窓をぴしゃりと閉めると、ベッドにダイブする。
 枕をぎゅっと抱きしめて……

「あー、もう、今夜は眠れそうにないよっ」

 不安と期待に身もだえせんばかりの、沢田綱吉14歳。

 豪語して去ったダーリンが、実はついこのあいだまでキスもろくに知らなかった超奥手だということは知るよしもなかった。
 



自分が知らなかったことをツナが知っていて、かなり男の沽券が傷ついた模様です(笑)
結構必死(笑)
ディーノさんが心配だなー
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