A murmur of Kai

今年のモットー「挨拶はした者勝ち! 相手の為ではなく、自分の為!」

 

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純情Boys Side H 

翌日は、カフェオーレで、という香月さんのリクエストにこたえて・・・
というか、ちょっと血迷って^^;

翌日話です。
今度は、雲雀視点で。

ますます、「こんなの雲雀じゃない~~~~!」になってしまったorz
あと、7割は糖分抑えめにしたかったのに。
酔っぱらったので~


ヒバードとか、雨とか嵐とか出したかったけど、余地がなかったよorz
二人だけの、異次元世界をお楽しみください・・・楽しめる方だけ^^;;;

純情Boys Side H

 いつから好きだったのか、自分でもよくわからない。
 気がつけば、惹かれていた――あの、弱いのか強いのかよくわからない草食動物に。
 これに似た想いが、世間では「恋」という名の付くものだということはさすがに知っていた。
 ただ、それをすんなり認めるほどには、雲雀は子供でも大人でもなくて、もやもやした気持ちをもてあまして、無意味に草食動物の群れを咬み殺したり、風紀委員に当たり散らしたりしていた。

 昨日、屋上であの子が自分に向かって笑いかけてくれた。
 いつも顔を見れば真っ青になって一目散に逃げていくばかりだった彼が、自分を求めてくるのは、自分が彼の戦いの手駒であり得る、そんなときだけだった彼が。

 あの笑顔を見たとき、もう逃げられないと思った。


 自分は恋に落ちてしまったのだ―――あの子に……沢田綱吉に



「遅い……」
 
 雲雀は、思わずつぶやいた。
 6時限目が終わってもう1時間は経つ。
 昨日、別れ際に「明日の放課後、応接室へおいで」と誘い、あの子はこくんと頷いた。だから必ず来るものと信じていたけれど、あれは本当に了承の印だったのだろうか?
 嬉しそうにほおを染めて頷いた……そう思ったけれど、もしかしたら自分がそうあって欲しいと願う気持ちが見せた幻影だったのじゃないだろうか?
 思い起こそうとする度に記憶が曖昧になる。
 自分に向けられた笑顔も、笑い声も、なんだかぼんやりとはっきりしない。

 イライラする―――何故、この僕があんな草食動物にこんな想いをさせられなくちゃいけないんだ。

 もしかしたらもう来ないかもしれない。
 昨日のあの首肯は、自分に対する恐怖からだったのだ。この並中で風紀委員長に逆らえるヤツなど1人もいない。
 今頃、雨と嵐の守護者とやらに護られご帰宅中か―――だったら、1時間2時間待ったところで時間の無駄だ。とっとと、このもやもやを吹き払うため、咬み殺すべく群れを探しに行こう。

 雲雀は座り込んでいたソファから立ち上がりざまに、その背にかけてあった学ランを羽織った。
 仕込んだトンファーを指先に確かめる。その確かな感触に満足すると、大股にドアに向かって足を踏み出した……ところに―――

「すみませんっ!」

 ノックも何もなしに、派手にドアが開いたと思ったら、雲雀の待ち人でイライラの元凶、ふわふわとデタラメにはねる栗毛と琥珀の瞳を持つ、その子が飛び込んできた。

「遅いよ……」

 来た。来てくれて、深い安堵感に包まれた。なのに――

 気がついたら、思いっきり不機嫌な声をはき出していた。
 それに脅えたのか、綱吉の顔がさっと青ざめる。僅かに後ずさる身体。
 しまった、逃げられるか……と、思わず手を伸ばしそうになったところで、綱吉は逆に飛び込んできた。

「すみませんっ!すみませんっ!獄寺君につかまっちゃったんです。一緒に帰ろうって言われて、用事があるっていっても待ってるからって、先に帰っていいからって言っても不良に絡まれるからダメだって。仕方ないから、一度家まで送ってもらって、また学校来たねす! ヒバリさん怒ってますか? なんで学ラン着てるんですか? もしかしてもう怒って帰っちゃうところでしたか? すみません、ヒバリさん、オレ……オレ、ヒバリさん!」

 綱吉の声を聞いているのはたいそう心地良い。心地良いが、こう目の前でまくし立てられるとさすがににキツイ。
 雲雀はうんざり顔で右手をあげて、まだまだ続きそうな綱吉の釈明の言葉を遮った。

「うるさい」

 ぴたりと黙り込む。琥珀の瞳が大きく見開かれ、にわかに潤みそうな気配が雲雀にひとつため息をつかせた。

「怒ってないよ」
「だって、学ラン着てる」
「確かに、君が遅かったから、ちょっとその辺見回りに行こうと思ってただけだよ」
「帰っちゃうつもりだったんじゃないですか?」
「君が来るのわかってるのに、そんな訳ないでしょ。ほら、いい加減座りなよ」

 促してもなかなか足を踏み出さない。焦れて、綱吉の細い手首をつかむと、ぴくりと身体が震えた。顔を覗き込むと、うっすらと頬が色づいていた。
 どうやら、嫌がられている訳ではないらしい。それに安堵すると、雲雀はそのまま綱吉の手を取り、ソファに座らせた。自分もまた、横に腰を下ろす。
 綱吉がビックリしたように見上げてきた。
 失敗したかな―――と、思った。
 少しでも近くにいたかったから横に座った。でも、草食動物的には、まだ僕たちぐらいの関係で横に座るのは不躾だったのかもしれない。

「隣、いやなの?」

 聞くと、綱吉は雲雀に視線を合わせたまま、ふるふると頭を横に振った。

「いやじゃないです。ただ、ちょっとビックリしただけ」
「そう」

 ほっとして、雲雀が少し眼を細めて見せたら、綱吉は嬉しそうに笑って、そして少しだけ身を寄せてきた。



「じゃ、お茶にしようか」

 そういって雲雀が出してきたのは、小袋サイズのポテチやらポッキーやら、ガムにキャンディー。明らかに、朝の持ち物検査で没収したものだ。

「ヒバリさん、これって……」
「うん。今朝、没収したもの」
「ええええ!こんなのいいんですか?つか、いつもそんなの食べてるんですか?」
「そんなわけないじゃない。いつもは捨ててるよ。今日は君が来るからとっておいた」
「はぁ……そうですか………いいのかなぁ」

 そう言いながらも、綱吉はポテトチップスに手を出した。

「あ、そうだ。オレちゃんと持ってきました!」

 綱吉は、慌てた様子で持っていたビニールの買い物袋を取りだした。
 出て来たのは、カフェオーレの缶と……そして、もう一つ、昨日一緒に飲んだブラックコーヒーだった。
 それらを機嫌良くテーブルに並べる。
 雲雀はそれを見て、すっと胸の内が冷えるのを感じた。

「2つ、買ってきたの」
「ええ、ヒバリさんオレの好きなのって言ってくれたけど、オレの好きなのじゃ、ヒバリさんがあまり嬉しくないと思って」
「そう」

 昂揚してた気分がにわかに萎えてくる。
 昨日、一つの缶コーヒーを分けて飲んだ。それがあまりにも甘美で、綱吉もまんざらでもなさそうだったので、今日はこの子の好きなもので分け合おうと思った。

 間接キス―――をして。

 でも、綱吉はそんな気はさらさらなかったようだ。雲雀の思惑は通じてなかった。
 そりゃそうだ。昨日は、ヒバードからの流れで「間接キス」などという単語が出てきただけだ。綱吉達が、普段ふざけ合いながらジュースの回し飲みなどしていることは、いつも遠くから見ていて知っていた。
 だから、彼にしたら何の意味もないことなのだ。
 雲雀が、あんなに息苦しいような想いを抱いてしていたことも―――

――― バカみたいだ。

 雲雀は小さく嘆息して、のろのろとブラックコーヒーを手に取った。

「あ……」

 綱吉が、とがめるように声をだした。

「何?こっちが僕のでしょ?」
「ええ……まあ、そうなんですけど。でも、それじゃ意味ないですよ」
「え?」
「だって、一緒に飲むんでしょ? 昨日みたいに。まずはこっちを先にのみましょう。カフェオーレ、ちょっと甘いですけど、我慢してくださいね。その後、それを飲めば口直しになりますから」
「………」

 返事も出来ないでいる雲雀に、綱吉は嬉々としてカフェオーレのプルトップを引いて一口飲むとそれを差し出してきた。
 雲雀は、それに手を出せず、うつむくと片手で自分の顔を覆った。
 今自分がどんな表情をしているのか、綱吉に見られたくなかった。
 綱吉の、一挙手一投足に、まるでジェットコースターみたいに浮かれたり落ち込んだりさせられる。そんな自分はさぞや、みっともない顔をしているだろう。

「ヒバリさん?」

 綱吉の声に、ゆるゆると顔を上げた。

「ああ、いや。ごめん。もらうよ」
「はい」

 綱吉は、少し怪訝そうに小首をかしげたが、すぐその顔に笑みを戻してもう一度、カフェオーレを差し出してきた。
 今度は素直に受け取る。
 一口含んだだそれは、甘ったるく、冷たいのに雲雀の身体をほんのりと温めた。

「甘すぎないですか?」
「うん。少し甘い」
「やっぱり、微糖のがよかったかな」
「いや、これでいいよ」

 綱吉は、雲雀の言葉に嬉しそうに笑うと、ポテトチップスを口に放り込んだ。


 二人で、お菓子を食べ、一つの飲み物を交互に飲みながら、よく笑いしゃべった。
 いや、笑うのもしゃべるのも綱吉一人だ。雲雀はただ、それに軽く相づちをうち、時折軽く笑い返すだけだった。
 それでも綱吉は、気にはならないようで、今日帰ってきたテストがいつになく出来がよかったことや、いつもつるんでいる連中と昼休みにどこでお弁当を食べ、その後何をして遊んで、突然現れた赤ん坊に邪魔されて腹が立ったことなど、とりとめもなくしゃべり続けた。
 正直、話す内容なんて何の興味もなかった。
 興味どころか、いつも彼にまとわりついている連中の話なぞ、聞きたくもない。
 でも、綱吉があまりに嬉しそうに話すから、あまりに楽しそうに笑うから、その笑顔を崩したくなくて、その笑い声を途絶えさせたくなくて、遮ることなく、つぎつぎ話を促した。

「ヒバリさん、こんな話つまらなくないですか?」
「うん。まあ、話の内容は楽しくはないね」
「え!じゃあ、辞めましょうか?」
「いいよ、続けて。話はつまらないけど、君が話すのはおもしろいから」

 綱吉は、一瞬何をいってるんだ?と、眉をひそめる。でも、「いいから続けなよ」と促すと、気を取り直したように、また話し出した。

 カフェオレを飲み干し、ブラックコーヒーを開ける。
 雲雀が綱吉に手渡すと、一口含んで、わずかに眉をひそめた。
 
「苦い?」
「うん。ちょっと……でも、前は一口も飲めなかったんです。でも、昨日ヒバリさんと飲んだら、全然大丈夫だった。今も、なんとなく甘い気がする。何ででしょうね?」
「さあ、そんなこと知らないよ」

 無邪気に聞いてくる綱吉に軽いめまいを覚える。
 自分と飲めば苦いばかりのコーヒーも甘いだなんて言われて、なんて答えたらいいんだろう? 期待しそうになる。雲雀とて綱吉と飲むなら、普段は甘ったるくて飲めたもんじゃないカフェオレも、いっそ美味しいとまで思えてしまった。
 綱吉とだからだ。雲雀が綱吉を好きだから……
 だから、綱吉も………

 駄目だ……思考が暴走しかけている。
 綱吉も自分を好きだなんて、そんな訳はない。
 あれだけ怯えられて、避けられてきたのだ。今こうやって一時をともにできるだけでも奇跡のようなもんだ。これ以上なんて………
 
 雲雀の内心の苦悩など素知らぬ気に、綱吉はにこにこと機嫌良く、苦いコーヒーを飲んでいる。テーブルに転がっていたお徳用チョコレートのセロファンをはがし、綱吉の口に押し込んでやった。
 ちょっとびっくりした顔で、でもすぐに、にへらと笑って、

「甘いです。ヒバリさん」

 などと、甘えたような声で言う。

―― 甘いのは、君だよ。綱吉……

 言葉を飲み込んで、無表情を装う。
 彼の手にあるコーヒーを奪うように取り上げて、ぐっと飲み干した。


 コーヒーを飲み干し、結構あったお菓子がほどんと残骸になった。
 時間ももう遅い。
 
 まだ帰したくない。離したくない。
 気持ちを押し込んで、雲雀はさっさとテーブルの上を片付けはじめた。

「そろそろ帰ったら? もう夕飯の時間じゃない?」
「あ、ほんとだ。やばっ!夕飯の前に、リボーンとの勉強があったんだ。あいつ、怒ってるかも。へたすりゃ殺されるよ!」

 不穏な台詞を吐きながら、綱吉はわたわたと帰り支度を始めた。
 そこには、雲雀と別れる名残惜しさのかけらもなく、雲雀をほんの少し寂しくさせる。

「じゃあ、ヒバリさん。オレ、行きますね!ごちそうさまでした!!」

 入ってきた時と同じように、大騒ぎしてあわただしく扉を抜けていく。
 雲雀をあっさりと置き去りに。

 雲雀は、一人名残惜しげに、閉じた扉をぼんやりと見つめる。

……と、再びそのドアが勢いよく開かれた。

「あの、ヒバリさん!!」
「どうしたの?」
「あの……あの、またオレ……」

 赤い顔して言いよどむ綱吉に、雲雀は、小さく頷いて見せた。

「うん。また、おいで。そうだね……今度は、月曜日の放課後にでも」

 その言葉に、綱吉がほころぶように笑って、今度こそ本当に帰っていった。



 雲雀は、ひどく疲れた思いで、どさりとソファに体を沈めた。
 目を閉じると、花のように笑う彼の顔がまぶたに浮かんで消えない。

 そんな風に笑わないで欲しい――期待してしまうから。
 僕以外に、そんな風に笑いかけないで欲しい――その人を咬み殺したくなるから。

 目をあけると、空になった缶がコロコロと二つ。
 そのうちの一つ、カフェオーレの空き缶をそっと取り上げる。

 
 雲雀は、それにそっと唇を寄せた。



こんな雲雀、許してくれるかな?
この二人は、きっとほんとのキスまであと半年はかかるね(笑)
その間に、ツナは10年後にとばされて、10年後雲雀にファーストキスを奪われるねん。
きひひw

他は無敵なのに、恋愛ごとになると、だめだめな雲雀ちゃんで^^
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| #

2009/09/02 23:39 * edit *

しまった…。

こんばんは。
「秘密にする」って、こういう意味なんですね。
別に秘密でもなんでもないですー。
こちらでは初めまして。
今日は無事に書き込めました。

無自覚なツナと、純情なヒバリさん。
キスまで半年も待てない(ヒバリさんと私が)ので、ツナさんにはハイパーツナになっていただいて、ヒバリたんの唇を奪うといい……ってツナヒバ!?

ウソですそのままの純情なヒバリちゃんが大好きです。

P.S. 骸お迎えの山獄はそんな感じです!ナイスです!

URL | 香月 #-

2009/09/02 23:49 * edit *

香月さん~

いらっしゃいませ^^

>ツナさんにはハイパーツナになっていただいて、ヒバリたんの唇を奪うといい……ってツナヒバ!?

なるほど、ぽん♪
そりゃヒバリもめろめろに・・って、その前にツナには自覚してもらわないと(笑)

当分、純情カップルでいてもらいましょうw

「死ぬ気の零地点突破・快・・・ちゃう!改」までいきました。<DVD
確かに、山本助けるときのヒバリの手はたおやかだ(笑)
あんな手で、トンファー扱えるのか!!
筋肉はどこついてんだーーー!(>_<)

はっ!思わずこんなところで^^;

URL | 快 #JxT2ZqZE

2009/09/03 00:12 * edit *

あらためて

PCから拝読させていただきました♪

うっかり忘れてしまいそうですが、そういや彼らはまだ中学生でしたね(^^;
可愛らしくももどかしくて当然?(笑)
無自覚なツナさんがある意味一番“でんじゃらす”なのかもしれませんね(笑)

>その間に、ツナは10年後にとばされて、10年後雲雀にファーストキスを奪われるねん。

めっちゃあり得そう…に一票!(笑)

URL | 愁 #-

2009/09/04 01:15 * edit *

ツナの

天然たらしっぷりに、ぎゃふん(笑)

おおお、雲雀が落とされてメロメロに~~~w


雲雀視点のお話はまた格別やねw
確かに書くのは難しいのだろうけど、いつもは分からない雲雀の心が見えて楽しかったよ。

しかしツナ、こんな無防備では、雲雀も心配だろうね(笑)

URL | おだ #SVqLzQOU

2009/09/04 09:28 * edit *

愁ちゃん

そうそう、まだ中坊なんですよ!(笑)
まあ今どきの中坊は、信じられないぐらい進んでるのかもしれないけど、ツナと雲雀は年相応までもいかないと信じてる(笑)
ツナは、こないだまで「女の子と二人で話したこともなく」、男は診ないと断言するシャマルに哀れまれて、初めて治療させた男だし(笑)
雲雀は雲雀で、あの人格破綻者が普通に恋愛に興味持ってたとは思えないもん(笑)きっと初恋に違いないW

URL | 快 #-

2009/09/04 09:29 * edit *

おださん

あ、愁ちゃんに返事を書いてたら、おだしゃんがw

雲雀って、他では無敵だけど、こういう攻撃(?)にはめっぽう弱いんだね(勝手にっ

>いつもは分からない雲雀の心が見えて楽しかったよ。

勝手に捏造した雲雀心理ですが(笑)
こんな雲雀でもOKなら、また彼にはツナに振り回されてもらおうかな(笑)

URL | 快 #JxT2ZqZE

2009/09/04 09:36 * edit *

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